オープンからちょうど、一週間が経ちました。
実は、今日まで私や私の子たちを訪ねて来てくださった方は
インターネットで(しかも店ではなく個人名義)のお買い上げの方とSNS越しの応援と
「○○をお届けに参りました」と玄関からお声をかけてくださる方
とこんなところでした。
巷での起業だとか独立だとかお店を出すとかいう話で、はじめは何か月もお客様が来ないだとかいう話はそれほど珍しくなく聞いてきてたし、特に自分のお店は営業時間中お客様が途切れないだとか行列ができるだとか、時間辺りの量的回転率で稼ぐ世界とは相容れないカテゴリですので
まあ想定内ですよね
なんて冷静に客観視してるような顔して今までいてきてたけれど、それでもやっぱり
せめて、飛び込みで通りすがりの方がオッと思って入ってくれないかなんて贅沢言わないから
買いに来てとかなくってもたったひとりでもいいから、知り合いおともだちのお顔くらい見たかったな・・・
もしかしたら知り合いおともだちと思ってたのは自分だけだったのかな(日々の生活で忙しいのよみんな、それにここって他のついでってぱっと思いつきにくい場所だし、きっとそう、と理由付けとか言い聞かせつつも)
としょんぼりした日もありました。
そういった波がありつつも
今日もボウズでも落ち込まない、日々おなじみのお客様がいつでも来てくれるお店であるかのように営業時間きっちり過ごさなきゃ!
と日々カツを入れて?おりました。
で、今日は、お知り合いの業者さんより大量に古いものが入荷したので見に来てほしいとお誘いがあったので午前中を思い切って閉め、朝早くに出向くことにしました
のですけれど、自分は遅い到着だったらしくてさらに早起きしてその業者さんのもとにお越しになられた方が、めぼしいものはすべてキープされておられました(;^ω^)
フリマや骨董市なんかでも開店前準備段階の箱からよさげなものはないかとあさられるとか(笑)聞きますが、そういうのと結構似ているんだなあと勉強アンド反省。自分もそれくらい図太くならなくては(笑)
それでもどうにか多少なりとも足しになりそうなものを仕入れて帰り、午後に向け・・・しかし暑いです。シミができそう、いや悪化しそう(よく見たらもうシミ予備軍が手の甲にうっすら浮かび上がりかけてるんですいっぱい。。。)です。
暑さで午前の収集(けっこう大きいものばかり仕入れちゃって倉庫がまずいことになってしまったのでした・・・大物いっぱい置きまくれる仕様じゃないのにww)がつかずもたつき気味で午後の設定してた開店時間がはじまり若干バタついている中、入り口奥から自転車を降りこちら側を覗かれるご婦人が。
「何かを配布しにお越しなのかしら(←あああww)」
と思いつつ、お店のドアに手をかけ入店なさられたのでお相手をしてみました。
そしたら、どうもこれまでのご訪問の方とは様子が違いました。
お
お客様 だったのでした。ほんとの。 ←(笑)
裏口のぷちショールームを以前通りすがりでご覧になられて、気になっていて今日ついでの用事がこの近くであったので覗いてみた とおっしゃってくださいました。
住宅街の中とも言えてしまう立地なので、派手に道具類を表側に置きまくったりできず比較的地味?にしており(予算も発想力もないってのもありますが(笑))これじゃお店があるってわかってもらえっこないなあと思いつつそれでも格闘していた甲斐がありました・・・
なつかしいわね、この錆びた感じや古びた感じがいいわねと様々なものをこの狭いお店中食い入るように見て回って下さり。
話しかけられると見て回りづらいからほっといてオーラも出されることなくじっと見ながらも一緒にうちの子(商品ですごめんなさいw)のこともたくさん話されたりお聞きになられたり、更に
見るだけ見て帰られることも覚悟していましたが
すべて予想を覆されてしまいました。
すべて、ハイ、御買い上げいただきましたのは
”商品”そのもの ではなく、商品を陳列するために使っていた棚・小物入れでした。
もちろんこれらも、売ってもいいようにあつらえ仕入れたものなので(設備以外ほとんどのものを売りますという触れ込みもしているし)断る理由は全くなかったわけですけれど
店舗での売上第一号が、まさか、そっちだとは思わなくって(笑)それを自転車などでお持ち帰りいただくだけのちゃんとした新品の大きな入れ物を何も用意しておりませんで、ホームセンターで頂いた超大型お買い物袋とナイロンひもを駆使して何とかお見送りすることができました。
近いところに住んでいるのでまた来るともおっしゃってくださいました。社交辞令でもうれしいひとこと。
なんだか頭の中が「私のお店を見に買いに来られたお客様」という方向になぜだか最後まで切り替わらなくて(ずっとお届け物の受け取りばかりだったのでw)非常にぎこちない接客で終わってしまって、恥ずかしいやら情けないやらと思いつつも
誰もふーんで終わるのかなと考えてきたけど「見て」くれるものなんだ
半年くらい誰も来ないなんて覚悟すらあったのにめっちゃ上出来じゃないのか
と自画自賛する
そんな一日でした。
※追記ですが、上記の「第一号」のお客様のほかにも、ちょっとだけ見て帰られただけですがそのご婦人に便乗した感じで、お二人ご来店されていました。個人のニッチなお店であってもつられてとかあるものなのですね!※